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私には毎朝、ヨーグルトを食べる習慣があります。
それもプレーンタイプのもので、ジャムやスライスしたバナナを入れて食べるのが好みです。銘柄については、酸味のある昔懐かしい味の”明治ブルガリアヨーグルト”が定番になっています。3.11の震災後、資材不足(紙パック生産)や計画停電が理由で、しばらく店頭に並んでなかったときには、ヨーグルトなしの朝食だったことを思い出します。
先週、明治乳業から「今月下旬より、明治ブルガリアヨーグルトの砂糖添付を終了する。」と発表があったと報道されました。
理由としては、新しい発酵プロセス(まろやか丹念発酵)により味がまろやかになったこと、また多くのユーザーは添付の砂糖ではなく、私のようにジャムや蜂蜜で食べるのが多いため、今までのような砂糖添付の重要性がなくなったことにあるようです。
販売価格の変更はないようですので、コスト改善もあるのかもしれません。以前はスーパーで450グラム入りが170円前後だったのが、最近は150円前後になっていますので、なんとなく背景も理解できます。
さて、この報道により私が先ず思ったことが、「砂糖納入の業者は痛いだろうなぁ~」です。
日本のヨーグルト市場は3300億円(乳酸菌飲料除く)、その6割を大手の明治乳業、森永乳業、雪印メグミルクで占めています。明治乳業は、約3割の990億円前後を持っているようですので、砂糖の購入価格も相当な量だと思います(試しに計算: 6億6000パック × 8グラム、年間5280トン)。
どこから原料の砂糖を購入しているのかは不明ですが、恐らく明治乳業が大株主である北海道の”日本甜菜製糖(株)”からではないかと、勝手に推測しました。
砂糖の原料であるビートから生産しています。その昔、仕事で芽室の工場に行ったとき、甘いよい香りが漂っていたのを思い出します。
会社概要を見ますと、売上額は570億円前後でここ数年は推移しています。やはり、需要の低迷により砂糖市場は不景気なようです。その砂糖関連は売上げの7割を持ち、その他はイースト、配合飼料、健康食品、不動産事業になっています。
いずれにしても、どこからであれ砂糖納入業者にとっては、大きな需要を失ったことには変わりないでしょう。
一方、ヨーグルトの砂糖がなくなって、私への影響はそれほど大きくありません。
添付されていた砂糖(グラニュー糖)は、日々のお料理に使っていたくらいです。
今の関心事は、冷蔵庫にある”今までのもの”と”まろやか丹念発酵”の味の違いにあります。今週末くらいには比較が出来そうです。