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秋葉原といえば、”日本一の電気街”、品揃えと最安値はここを置いて他にはありませんでした(大阪の人なら日本橋を挙げると思いますが・・)。
夕方ともなれば、各店舗のネオンが煌々と光りさすが電気街だ、また週末ともなればJR秋葉原駅の電気街口は、乗降客の群衆で埋め尽くされ圧倒される、アキハバラデパート前では実演販売の人だかりに加わり見事な販売員の口上に感心する、そんな元気だった秋葉原の様子は今から15年くらい前でしょうか。
この頃は、工業用の計測機器の製品担当や技術対応などしていたので、機器の技術評価や試験器をなどを製作する時には、秋葉原の電気街で電子パーツや工具を探し求めに行ったものです。その後も大型家電製品やオーディオ機器も秋葉原の大手電気店で購入しました。安かったし、製品選択のアドバイスもこちらが求めていたものでした。
さて、今はというと秋葉原には行かなくなってしまいました、全く。
自宅から歩いて30分、電車なら10分で行けるはずなのにも関わらず。おそらく、前回行ったのは、3年くらい前にビデオカメラを買ったときでしょう。
かつての有名どころ石丸電気はエディオンへ、サトームセンはヤマダ電気に、ラオックスも外資へ、各店も縮小し品揃えも少なく魅力も乏しく、かつての電気街はここにはなくなってしまい、今はゲームやアニメ、アイドル関連の街に変わってしまいました。
そんなことで、秋葉原ラジオストアーが先月11月末で閉めたことは、ニュースで聞くまでは全く知りませんでした。JRのガード下に位置し、天井の低い電子パーツの屋台、市場のようなお店のに、電子工作の部品、家電修理用の部品、特殊工具などの購入に昔はよく行っていましたから、新聞記事を読んだときにはちょっとショックでした。
秋葉原ラジオストアーの閉店理由は、顧客数の減少による売上の低下だそうです。その原因としては、顧客がネット通販にシフトしたこと、またそもそも個別の電子パーツを購入して製作・修理する人自体が減ったこともあり、開業後64年の歴史をもって、集合店舗としてその役割を終えたとしています。これも時代の流れなのでしょう。
ただし、ほとんどの店舗は移転やネット通販にて継続するようですので、ビジネス自体は存続するようなので安心しました。
電気製品も今はヤマダ電機、ヨドバシカメラ、ビックカメラなどの郊外型、駅前型の家電量販店が幅をきかせ、またAmazonを始めとしたネット通販が品揃え、情報量、価格の上で店舗型を圧倒していますので、エリア固定型の秋葉原電気街はそれらと同じ土俵では競争も辛いと思います。
秋葉原ラジオストアーは今のところ存続すると宣言しています。
懐かしさ故のうれしさもありますが、さぁどのようにビジネスを継続・成長していくのか、心配しながらも頑張って欲しいところです。
ちょっと、久しく秋葉原を覗いてみたくなってきました。
* 写真は秋葉原ラジオストアーのHPから切り取り