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2013/11/28 [ マーケット・販売 ]
こうも変わった海外航空券の購入

航空券の購入

かつては夢の海外旅行と言われるほど、飛行機に乗って海外に行くことは日本人にとって高嶺の花の時代がありました。今から約50年前、1964年に旅行としての海外渡航が自由化されたのが始まりです。
もちろん、その当時に実現できたのは限られた富裕層、ビジネス関係者に限られていましたので、一般の旅行者への実質的な開放はそのずっと後になります。

私が初めて海外旅行をしたときには、航空券と宿のみの簡易パッケージツアーが流行し始める頃で、パリ・ロンドン10日間が20万円ほどだったと記憶しています。その後、学生の海外卒業旅行ブーム、少し前の世界遺産ブームがきて、今では海外旅行は一般旅行者にとって国内旅行並みにとても手軽なものになりました。

では、どのようにツアーを探して、どのように航空券を準備したのか比較してみます。
ネットのない時代、旅行代理店にあるパンフレット、海外旅行雑誌がこの頃の一番の情報源だったと思います。私の初めての海外旅行も”エイビーロード”や”海外旅程表”といった雑誌広告(電話帳のように分厚かった)から見つけました。そして、旅行を申し込む時には、現金を持って旅行代理店に行き手続きをしたものです。
また、海外出張時の航空券予約は、フライトの選択から購入、発券までを旅行代理店に任せていました。旅行者は事前にフライトの情報源もなく、提案されたいくつかの候補から選ぶのみという方法でした。そういった意味では、この頃の旅行代理店はフライト情報、選択のノウハウ含めてサービスの提供がビジネスになっていました。

一方、現在はネットを介しての情報収集、予約・購入、支払い、発券、アフターフォローまでの全てがPCの席で行われます。
各航空会社は専用のサイトを持っていますし、各旅行代理店もサイト運営しています。”格安海外航空券”で検索すれば、簡単に用事を済ますことができます。日にち、渡航先、人数の最低限の要望を入力すれば、いくつものフライト候補を価格付きで瞬時に標示してくれます。あとは航空会社、フライト時刻、価格を見て決めるだけです。予約・購入も簡単、会員登録して決定ボタンを押すだけ、支払いもクレジットカードで済まします。その後のチケット発券もeチケットのプリントアウトで終了です。
アフターフォローは電子メール配信、またオンラインセンターによるQ&Aも準備されています。人手を掛けずに格安で提供、追加サービスはオプション金額、割り切った売買取引です。使ってみると、非常に便利な上に簡単です。

今は、あらゆる商品の情報収集や購入が簡単にネットで出来ますので、航空券の販売もその延長上であり、あらためてそのIT技術の進歩に驚きを持つことはありませんが、20年以上前の状況を知っている人から見れば、ビジネスにおける変化の歴史を考えてしまいます。
もちろん、対面による航空券、または旅行プランの相談後の購入を望む顧客もまだまだ多いと思います。それ故、旅行代理店も色々なサービスの提供を模索していることでしょう。
さて、更に10年後、20年後はどのように変わっていくのでしょうか。
私としては、旅行代理店担当者からチケットの手渡しだったのが今は懐かしい思い出です。

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